ごじゃっぺだもの

カッコよく生きたい。

小さなころからいつも思っている。

 

よく周囲から、

好きなことを自由にやり、 やることはきちんとやる。大概のことはソツなくこなす。

何事にも動じず、冷静に対処する。勉強はできないかもしれないけど、頭が切れる。

 

と評価をしていただくことがある。

ありがとう、でも、そんなことありませんよ。

といつも答える。

 

自分の中のカッコいい男像と周囲からの評価がマッチしていることは安心する。

 

だけど本当は、表面を繕うのがきっと他の人よりも上手いだけだ。

いつも周囲の人間と自分を比べてしまう。

 

好きなことは、確かに自由にできているかもしれない。まだまだやりたいことは、たくさんあるが。

やることに関しては、仕事とやらなくては他人に迷惑をかけてしまうことを優先的にやっているだけだ。

 

家に帰れば、いつもだらしないと言われる。

料理は好きだが、片付けが面倒くさいのでほとんどしない。人のために料理を作ることは好きだ。しかし、自分のためにはほとんどしない。外食かコンビニだ。

洗濯も苦手だ。スイッチを押すのは得意だが。干すのがとても億劫になってしまう。

洗剤もよく入れすぎてしまいダマになる。一度にたくさん洗濯物を入れて、洗濯機が上手く回ってくれないこともしょっちゅうある。

 

ベッドのシーツも時々交換する程度だ。潔癖で、シャワーを浴びてからしか上がらない神聖なベッドは、いつもきれいだと思っている。普通に考えれば、衛生的によろしくないことは、頭が少々悪くても分かる。

今日は晴れていたので、ベッドのシーツをはがし、布団のカバーを外し、枕カバーもはがして洗った。

しかし、私の後ろにあるベッドには、マットレスにシーツがついているだけだ。普通シーツをつけるときは、マットレスにゴム紐を掛けると思うが、私のベッドはいつもゴムが二カ所しかかかっていない。壁側のゴム紐はベッドを動かさなくては、なかなか付けられない。それだけのことさえめんどくさがってしまう。

朝起きてシーツがめくれてしまい直すことよりも。

 

シーツも付けられない男だ。布団のカバーなどもってのほかだ。布団のカバーは中を何カ所か縛らなくてはならない。なかなかめんどくさい作りだ。気が向かないと縛らないため、寝ている間によく布団カバーと布団が互いに暴れている。今のような時期はとても寒い。

 

今日も寝る直前まで、布団と枕はむき出しのまま放置していることだろう。何時間後かの自分に期待だ。めんどくさがらずしっかり縛れよ。

 

何事にも動じる。

反応の取り方がわからないのと、恥ずかしいのとで、リアクションをとるのが苦手なだけだ。常に心の中では、何人かの自分が会議を開いている。頭の中は言い訳でいっぱいだ。

ただ、表情に出ないだけで。

結果として自分会議の結果が行動となり、対処は出来ているのかもしれないが、そこまでの過程は外から見える私と自分の中とでは乖離している。

 

カッコつけの自分は、なかなかこんなことを他人に話せなかったが、最近は、笑い話で話せるようになってきた。

カッコ悪くてもいいかなと思えるようになってきた。だらしないのはよくないと思うけど。

 

ごじゃっぺでも自分は自分だ。

いつも自分のことをカッコ悪いなぁ、と思っているが、むりせず、ありのままでいいかな。